国内初の飲む中絶薬、英製薬会社が承認申請 早ければ1年以内に承認

人工妊娠中絶するための飲み薬について、英国の製薬会社ラインファーマが22日、
厚生労働省に製造販売の承認申請をしたと発表した。
承認されれば、国内初の人工妊娠中絶薬となる。
世界保健機関(WHO)は、ガイドラインの中で飲み薬を「安全で効果的な中絶法」のひとつとして推奨。
80以上の国・地域で承認されている。

国内の治験には、妊娠9週までの18〜45歳の中絶を希望する女性120人が参加した。
妊娠を続けるために必要な黄体ホルモンのはたらきを抑える薬「ミフェプリストン」を1錠服用。
2日後に子宮を収縮させるはたらきがある薬「ミソプロストール」4錠を飲んだ後、経過を観察した。

その結果、112人(93・3%)が、24時間以内に胎児を包んだ胎囊(たいのう)が体の外に出て、中絶に至った。

71人(59・2%)は治験中に有害事象(あらゆる好ましくないできごと)が起き、
このうち45人(37・5%)は薬と因果関係がある副作用とされた。
いずれも回復し、9割以上が軽度か中等度だった。
下腹部痛(30・0%)や嘔吐(おうと)(20・8%)が多かった。

今後、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が審査し、早ければ1年以内に承認される。
(神宮司実玲)


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