実業家の前澤友作さんなど日本の民間人2人が搭乗するロシアの宇宙船が日本時間の8日、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられ、およそ12日間の宇宙旅行を行う予定です。
ことしは民間人による宇宙飛行が相次いでいて、日本の民間人が国際宇宙ステーションに滞在するのは初めてです。

実業家の前澤友作さんと、関連会社の役員を務める平野陽三さんの2人はロシア人宇宙飛行士とともにロシアの宇宙船「ソユーズ」に搭乗し、日本時間のあす午後4時半すぎにカザフスタンから打ち上げられる予定です。

そして、日本の民間人としては初めて国際宇宙ステーションに滞在し、およそ12日間の宇宙旅行を行う計画です。

打ち上げを前にカザフスタンで記者会見が行われ、前澤さんは「昔から星空や天体が好きで、ついに夢がかなうという思いでいっぱいだ。宇宙から地球を見ることや無重力状態で浮くことのほか、自分がこの体験を通してどのように変われるかなどに期待したい」と語りました。

日本人の宇宙飛行は、31年前に民放のテレビ局の記者だった秋山豊寛さんが初めて行い、その後、毛利衛さんなど国の宇宙飛行士が続き、宇宙飛行を行った日本人は合わせて12人になっています。

今回の前澤さんら2人を入れると宇宙に行った日本人は合わせて14人になります。

ことしは宇宙旅行が本格化した年とされていて、宇宙にことし打ち上げられた民間人は世界で20人いたのに対して、国の宇宙飛行士は18人とすでに民間人が上回り、前澤さんら2人を加えると民間人は22人になります。

前澤さんは宇宙に滞在中に一般から募集した実験などを行い、インターネットで配信したいとしていて、日本時間の12月20日に地球に戻る予定です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211207/k10013378551000.html