中国シンクタンク 米の民主主義の問題指摘 研究報告発表

中国のシンクタンクは、アメリカの民主主義の問題を指摘するとした研究報告を発表しました。中国政府も同様の文書を公表したばかりで、バイデン政権が今週、友好国などを招いて「民主主義サミット」を開催するのに合わせて、アメリカへの対抗姿勢を鮮明にしています。
北京にある中国人民大学のシンクタンクは、「アメリカの民主主義への10の問い」と題する研究報告を取りまとめ、6日、発表会を開きました。

報告ではアメリカの民主主義に対して「団結を促進するのか、あるいは分裂を招くのか」などの問いを提起したうえで、アメリカ国内では社会の混乱を引き起こし、国外では国際秩序を破壊しているなどと指摘しています。

中国人民大学の劉元春副校長は「アメリカは、人類が最も団結が必要な時に、イデオロギーで世界に人為的な分裂を生じさせており、多くの国の不満を生んでいる」などと批判しました。

アメリカの民主主義をめぐり、中国政府は5日、問題を指摘するとした文書を公表したほか、4日には120以上の国や地域などの参加者を招いて、民主主義をテーマにした国際フォーラムを開き、中国には中国に根ざした民主主義があるなどと主張しています。

アメリカのバイデン政権が今週9日からおよそ110の国や地域の首脳などを招いて「民主主義サミット」を開催するのに合わせて、中国はアメリカへの対抗姿勢を繰り返し鮮明にしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211206/amp/k10013376741000.html


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