「最強」ガラケーが4G対応 KDDIとカシオ再タッグ、無償交換も
2021年12月6日 10時00分 朝日新聞

KDDIは、カシオ計算機とコラボした二つ折り式の携帯電話「G’zOne TYPE―XX」を10日に発売する。
防水性や耐衝撃性能を誇る人気シリーズだったが、カシオが携帯事業から撤退して製造をやめており、新作は9年ぶり。
3Gサービスの終了が来春に迫る中、ファンの声に応える形で4G対応の携帯として復活させた。

「G’zOne」は、カシオが時計の人気ブランド「G-SHOCK」で培った技術も投入して2000年に最初に発売し、12年まで新しい機種を出していた。
新機種も二つ折り式で、バンパーやプロテクターで衝撃を吸収。完全防水で水につけても動き、長時間の直射日光や雨にも耐えられる。
光沢の緑とつやのない黒の2色で、特徴的な丸い画面が外側にある。カシオはデザインで協力し、製造は京セラが担う。

スマートフォンが主流のいまも、二つ折り式のG’zOneにはファンが多く、なお数万台が使われている。
KDDIには「土をさわる仕事のためスマホは操作しづらく、ボタンタイプが手放せない」などの声が届いていた。
問題は、従来の通信規格「3G」にしか対応しないことだった。

KDDIは来年3月31日に3Gサービスを終了予定で、その後は従来の機種は使えなくなる。
そこで、二つ折り式のまま4G対応にし、性能を強化して復活させることになった。

本体価格は5万2800円(税込み)だが、KDDIの対応策に基づき、3G対応のG’zOneの利用者は、無償で新機種に交換できる。
KDDIの担当者は「最強の折りたたみ携帯になっている」と交換を呼びかけている。

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