――「ウマ娘」のブームで、競馬人気も高まっています。影響を感じてますか?

ウマ娘の話題は本当によく耳にしますし、すごい影響力だなと思っています。実際、僕の周りでも、中学生ぐらいの知人の息子さんから、僕が過去に出ていたレースのことなど質問をされるようになりました。僕が乗ってきた
馬たちも、たくさんキャラクターになっているからです。ウマ娘がなかった頃は、子どもたちと競馬の話をあまりしたことがなかったのに、急にいろいろ聞いてくるようになってびっくりしています。今の中学生は、
スペシャルウィークやディープインパクトのレースを見たことがない世代。その世代が過去の馬に興味を持ってくれるのは、すごいことですよね。

――ナイスネイチャなど、ウマ娘のモデルになった引退馬への寄付が倍増するといった現象も起きています。

現役時代の彼らを知らなくても、ウマ娘をきっかけにその馬のことを調べてもらえて、馬が脚光を浴びているのは嬉しいですね。引退後の馬も、支援があれば救われる。いろんなところにいい影響が出ていると思います。

――競走馬が美少女に擬人化されることについて、当初はどんな印象を抱いていましたか?

ウマ娘の立ち上げ当時、僕も「何か協力できることがあれば」ということで少し関わらせていただいたのですが、実は最初に話を聞いた時は、あまりピンとこなかったんです(笑)。馬がアニメのキャラクターになって、
女の子が競馬場を駆けるというのは想像がつかなかったし、最初に登場キャラの絵を見たときは、なんだか不思議な感じでした(笑)。自分が乗ってきた馬ですから、擬人化したキャラと同一視するにはなかなか時間がかかりましたね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fb55b16bfd358e0ef53d6ea87210e4875e11177d