「秀丸エディタ」が10年以上ぶりのメジャーバージョンアップ 〜v9.00が正式版に

(有)サイトー企画は11月25日、定番テキストエディター「秀丸エディタ」の最新版v9.00を正式公開した。
約11年ぶりのメジャーアップデートとなる。

「秀丸エディタ」v9.00は今年7月からベータテストが行われており、変更点は多岐にわたる。
なかでも目に付くのが古い仕様の削除で、旧タイプのマクロ登録、キー割り当て、設定のリストなどが廃止された。
対応OSも大きく変更され、Windows XP以降へと改められた。Windows 98/Me/2000などをサポートするのは、v8.99.xが最後となる。

機能面では、.editorconfigファイルの自動的検出への対応がなどが挙げられる。
これは主にソースコードを記述する際のテキスト設定(文字セットやインデントの幅、改行コードなど)を記述したもので、
これを尊重するテキストエディターであれば、どのプラットフォームでも同じテキストスタイルを保つことができる。
複数のプログラマーがソースコード編集に関わるうちにインデントの幅が変わってしまったり、改行コードが混在したりする心配がなくなる。

「秀丸エディタ」はプロジェクトディレクトリ内に.editorconfigファイルを検出すると、既
定で編集画面上部にメッセージバーを表示してそれをユーザーに知らせる。
ユーザーはこのバーをクリックして、.editorconfigファイルの設定を適用するかどうかを選択可能。
[その他]−[動作環境]ダイアログ(上級者向け設定モード)の[環境]−[editorconfig]セクションで既定の動作を変更することもできる。

そのほかにも、[環境]ダイアログに[表示/操作]−[ダークモード]が新設。OSの設定に合わせた明暗テーマの切り替えが行える。

また、新規インストール時にカスタムインストールを選択すると、標準のエンコードとしてUTF-8が選べる。
日本語のWindows環境ではながらくShift-JISが用いられてきたが、OS標準の「メモ帳」でもBOMなしUTF-8がデフォルトとなって久しい。
そろそろUTF-8を積極的に用いてもよいだろう。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/81c423414020ce6421f16e68c4d8d9f8c8b26387