IT進展が若者の“キリスト教離れ”を加速か 現役牧師「教会の在り方が問われている」

世界の宗教構造に“ある変化”が訪れようとしている。現在、世界の総人口の約3分の1はキリスト教徒、次いでイスラム教徒、ヒンドゥー教徒と続いている。
 そんな中、アメリカの研究機関「ビュー・リサーチ・センター」が行った調査によると、約40年後の2060年までにはイスラム教徒が30億人(31%)、キリスト教徒が31億人(32%)とほぼ同じ人数になり、その後はイスラム教が世界で最も信者数の多い宗教になると予測している。

イスラム教徒が増加する理由について、宗教ジャーナリストの鵜飼秀徳氏は「イスラム教徒がお住まいの国(特にアフリカ諸国)の人口が増えるから」と説明。一方で、キリスト教徒の数が増えない理由は、“キリスト教離れ”の深刻化が影響しているからであると鵜飼氏は分析する。
「欧米諸国は家で宗教を継いでいくよりも、個人で継いでいく、個人で気に入った宗教に入っていくという構造になっている。インターネットを駆使していろいろな国にアクセスする25〜40歳くらいの比較的働き盛りの世代が継承していけていないということ」(宗教ジャーナリスト・鵜飼秀徳氏)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0435e59fc37de3eeaa403ce77c4046cd37108355