19日告示の立民代表選、出馬表明いまだゼロ…党重鎮「適任者がいない」
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 立憲民主党代表選(19日告示、30日投開票)は、枝野幸男前代表の辞任表明から約2週間たっても出馬表明がゼロという異常事態となっている。
4氏が出馬を検討しているものの、衆目の一致するリーダー不在という現状が垣間見える。
党勢が低迷する中で「火中の栗」を拾うことへのためらいもあるようだ。
 立民代表選には、小川淳也・元総務政務官、西村智奈美・元厚生労働副大臣、大串博志役員室長、泉健太政調会長の4氏が出馬を検討している。
 小川氏が所属する党内最大のグループ「サンクチュアリ」は15日、国会内で役員会を開いたが、結論は出なかった。
会長の近藤昭一衆院議員は、記者団に「何とか意見を集約したい」と述べるにとどめた。
菅直人元首相が率いる「国のかたち研究会」もこの日、所属する西村氏の擁立を念頭に幹部が協議したが、対応は決まらなかった。
 泉氏の出馬を求める党所属の地方議員は15日、申し入れ書を泉氏の事務所に提出した。大串氏は目立った動きを見せなかった。
 立民を創設した前代表の枝野氏は、民主党政権で官房長官などを歴任し、「枝野1強」と呼ばれるトップダウン型の党運営で存在感を示してきた。
だが、今回出馬を検討する4氏は、いずれも要職経験に乏しい。
党重鎮は「来年夏の参院選を勝利に導く強い代表を選ばなければならないが、適任者がいない」と人材不足を懸念する。
先の衆院選で公示前から14議席減らした立民にとって、代表選の出馬に必要な推薦人の20人が「間尺に合わない」(若手)との指摘もある。
(続く)