沖縄県うるま市にあるアメリカ軍の港湾施設にカナダ海軍の艦船が寄港しました。中国が東シナ海や南シナ海で
海洋進出を強める中、カナダとしてもアメリカをはじめとした安全保障の枠組みの一翼を担うねらいがあります。
沖縄県うるま市にあるアメリカ海軍の施設「ホワイトビーチ」に寄港したのはカナダ海軍のフリゲート艦「ウィニペグ」です。
カナダ軍によりますと「ウィニペグ」はことし9月以降、北朝鮮の船舶によるいわゆる「瀬取り」など違法な海上活動の
警戒や監視を日本周辺の海域で行っているということです。
「ウィニペグ」は先月には
▽沖縄の南西の海域で日本やアメリカ、イギリスなど6か国による共同訓練に参加したほか
▽アメリカ海軍の艦船とともに台湾海峡を通過しました。
艦長をつとめるダグ・レイトン海軍中佐は一連の活動について「この地域での緊張が高まる中、自由で開かれた
インド太平洋と国際法に基づく秩序を守ることへの関与を示すものだ。有事に備えるため同盟国やパートナー国との
総合運用性を確認するねらいがある」と話し、中国が東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中、カナダとしても
アメリカをはじめとした安全保障の枠組みの一翼を担う姿勢を強調しました。
沖縄県内ではアメリカ軍普天間基地にフランス海軍の哨戒機が派遣されるなど、各国がアジア太平洋地域
で安全保障への関与を強めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211115/k10013348151000.html