独フリゲート艦バイエルン、東京寄港
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ドイツ海軍のフリゲート艦バイエルンが5日、東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)に寄港した。インド太平洋地域への関与強化を図るドイツの姿勢を象徴する動きだ。

バイエルンは8月にドイツを出港した。ソマリア沖のアデン湾で海上自衛隊と共同訓練を行い、オーストラリアやグアムなどに寄港。今月4〜5日には、日本南方の太平洋で再び海上自衛隊と共同訓練を行った。

ドイツは昨年9月、「インド太平洋指針」を閣議決定した。「ルールに基づく秩序」などの原則を掲げ、日本など価値を同じくする国との連携を打ち出した。
名指しはしていないが、中国により既存の国際秩序が脅かされているとの認識が背景にある。

5日は岸防衛相がバイエルンを視察した後に記者会見し、「今後の日独防衛協力発展の足がかりとなる。他の欧州諸国によるインド太平洋地域への関与拡大にもつながっていくことを期待する」と語った。

バイエルンは10日に出航し、対北朝鮮制裁を定めた国連安全保障理事会の決議に基づく「瀬取り」の監視活動も行う。来年2月にドイツに帰還する予定だ。