非正規51歳、3カ月でクビ 「成長の果実」偏る分配【選択2021衆院選】

九州北部で非正規の県職員として働く男性(51)は、実家で母親(75)と暮らす。職場では、新型コロナのPCR検査など主に保健師を補助。クラスター(感染者集団)が発生した施設などで唾液が入った容器を集め、検査機関へ運ぶ。
 母親に食費を渡すと手元には月10万円しか残らない。通勤で使う車のガソリン代のほか、携帯電話や昼食、今も続ける就職活動の費用でほぼ消える。貯金は40万円。「1人暮らしをする余裕は全くない」
 1997年の大学院修了後は、水産センターの研究員として働いていた。過労による休職の末、39歳で退職。正社員を目指し30社以上の採用試験を受けてきたが、年齢の問題もありかなわなかった。
 非正規は収入が少ないだけでなく、立場も不安定だ。ある職場では、新型コロナの影響で「仕事がなくなった」と告げられ、わずか3カ月で“クビ”に。本来は管理職が担うべき責任ある仕事を、無理やり押しつけられたこともある。

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