中国の不動産開発会社、花様年控股集団(ファンタジア・ホールディングス・グループ)の創業者、曽潔(別名:曽宝宝)氏は曽慶紅元副国家主席の姪で、かつて毛沢東政権で内務相を務めた曽山氏の孫でもある。

  共産党高級幹部の子弟を指す「太子党」の一員である曽氏(50)は、中国不動産セクター全体に波及しつつある混乱の中心人物として注目されている。

同氏率いる花様年は今月に入り2億570万ドル(約235億円)相当の社債を償還できず、オフショア市場での劇的な売りを引き起こした。
一部の投資家は多額の債務を抱える中国不動産業界の流動性危機が悪化する前兆と受け止めている。


当局が不動産セクターの締め付けを強化する中、苦境に陥った不動産会社が受ける可能性のある支援について臆測が高まっているのは、曽氏の政治的バックグラウンドのせいもある。
中国政府は3000億ドルの負債を抱える中国恒大集団を救済するつもりはないとほのめかしており、花様年のように強力なコネを持つ企業が破綻すれば、当局の厳しい姿勢が浮き彫りになる。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-10-22/R1CPAKT0AFB601?srnd=cojp-v2