イギリスでは、新型コロナウイルスの感染者が連日4万人を超えていて、医療ひっ迫への懸念から、マスク着用の
義務化などを求める声があがっていますが、政府は、現時点では、新たな対策には否定的な姿勢を示しました。

イギリスでは20日には感染者が4万9139人と8日間連続で4万人を超え、ヨーロッパの各国に比べて感染の
再拡大が目立っています。

人口の大半を占めるイングランドでは、感染対策としての規制はほぼすべて撤廃されていますが、
医療関係者などからは、医療がひっ迫することへの懸念から、混雑している場所でのマスク着用の義務化や、
在宅勤務の推奨など新たな対策を求める声があがっています。

これについてジャビド保健相は、20日の記者会見で、死者や重症化する人は大きく増えていないと指摘し
「データを注意深く確認している。現時点で、新たな対策を導入することはない」と述べ、3回目の追加の
接種などを引き続き進めていく考えを示しました。

ただ、冬に向けて感染がさらに増え1日に10万人に達する可能性があるとし、行動規制がほぼない自由な環境を
維持するためにもまだワクチンを接種していない人は接種するよう強く促しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211021/k10013315901000.html