「私は記者会見で原稿を棒読みしていると批判されましたが、岸田さんは違いますよ。先日、関東で大きな地震があった時、急きょ開いたぶら下がり会見でも岸田さんは原稿を持っていなかった。私への当てつけかと思いました。

総理を辞めて時間もあるし、政権からも冷遇されていますから、今のうちに話し方教室にでも通おうと思っています」  「世間では、岸田政権は安倍晋三元首相、麻生太郎自民党副総裁、甘利明幹事長の『3A』の傀儡(かいらい)なんて言われているそうですね。全く違いますよ。3Aは3人の頭文字なんかじゃありません。
『危なげない』『安定した』『操り人形』の略です。とにかく、岸田さんに任せていたら間違いない。多分、もって1年。私はこう思います」

 「これだけは言っておきますけど、一番安倍さんに近いのは私ですよ。
公文書の改ざん、破棄、隠蔽(いんぺい)…。森友学園や加計(かけ)学園、桜を見る会では、官房長官としていろいろ支えました。安倍さんが最初に政権を投げ出した時だって、真っ先に手を差し伸べたのは私だった。
それがどうですか。党総裁選を前に私が窮地に立たされた時、振り返ったら小泉進次郎君しかいなかった。
安倍さんはどうしちゃったんでしょうか」

 「大体、あの総裁選はおかしかった。候補者が主張をぶつけ合って政策を磨いていくより、議員の好き嫌いでリーダーが決まってしまった。私が応援した河野太郎さんを、世論の多くは支持していたんですよ。
国民の声が議員につぶされていいんですか。総理を辞めたから言えますけどね、この国の民主主義、おかしいんじゃないでしょうか。
もう誰にも気を使わなくていいし、モリカケ、サクラ、全部ばらしちゃおうかな。これからの民主主義のためにも」

偽装、隠蔽、改ざん…許してきたのは国民

 7年8カ月続いた安倍晋三政権とその継承を掲げた菅義偉政権を、コントで風刺してきた。岸田文雄新政権をどう見ているか。
 「岸田さんはハト派でリベラルな人が多い宏池会の出身です。それなのに、周りを安倍さんに近い人など保守派で固めてしまった。新自由主義からの転換など改革を唱えていますが、そんな状況で本当に実行できるでしょうか。
人の話を聞くことを特技に掲げる岸田さんが、保守派の言うことをどこまでのむか。そこが一番の笑いどころになるとみています。所信表明演説を見ても、順調にトーンダウンしていると感じます」  安倍・菅政権では、森友学園問題や日本学術会議問題など説明しない政治が続いた。衆院選ではその是非も問われることになる。  「政治に関心が薄い人は、安倍・菅政権のやらかしてきたことはあまり重視しないと思います。
公文書の改ざんや破棄などが厳しく追及されている時でも、安倍さんは選挙に勝ってきたからです。間違ったことをしているのに、それを許してきた国民にも相当責任がある。



以下ソース
https://news.yahoo.co.jp/articles/c51d6c1bfb992b9bcbadf0e407a0229f41a1c81e?page=2