◆密植

北朝鮮では種子の使用でもロスが出ている。2012年の種子の必要量はコメで5.6万トン、
メイズで6.5万トンとしているが、北朝鮮ではコメもメイズも3倍密植されていて、
種子も3倍必要になる。日本の農協関係者が密植の問題を指摘し、
北朝鮮の管理担当者が一部の農場で試験的に日本と同程度の密度で栽培した結果、
「収穫は変わらなかった」と胸を張って報告したという笑えない話がある。
国際基準で換算すると、コメとメイズの種子だけで約8.1万トンが食用に回せるが、
金日成が決めた「主体農法」は、主体的に変えることが難しい。
しかし、近年先述の通り、種子の量を減少させてはいる。
密植は旧ソ連式のミチューリン農法を継続しているからで、
筆者は密植栽培の専門家という北朝鮮の農政局長から聞き取りをしたことがあるが、
安易に変えるのは難しそうな回答であった。
http://www.sukuukai.jp/report/20120418/1-2.html


後進国であるチョッパリ農業関係者のアドバイスなど耳を貸さない世界最高民族。