会員の任命を巡って菅総理大臣に要請を続けてきた日本学術会議の梶田隆章会長は、定例の会見で「新たな総理大臣が誰であっても、6人が任命されるよう努力していきたい」と述べました。

日本学術会議は、およそ1年前の去年10月、推薦した会員候補のうち6人が菅総理大臣に任命されなかったことが明らかになり、学術会議は任命することなどを繰り返し政府に要請してきました。


学術会議の梶田隆章会長は30日に開かれた定例の記者会見で「私たちにとって試練の1年だった。6人の任命と理由の説明を求めてきたが、いずれも実現されていない。この状態を解決できるのは会員の任命権者である総理大臣だけで、総理にはその責務がある」と話しました。

そのうえで、自民党の新総裁が選ばれたことを踏まえ「新たな総理大臣が誰であっても6人が任命されるよう努力していきたい。今後、お会いする機会があれば、ぜひとも話をしたい」と述べ、引き続き6人の任命などを求めていく考えを明らかにしました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210930/k10013284871000.html