二階俊博幹事長は総裁選終了後、自身の投票先を質問した記者に立腹。「党内を円満にまとめるために
私は全力を尽くしてきた」と語気を強めた。

 ポイントになったのは二階氏。27日に岸田氏と面会。自身を切り捨てようとした岸田氏と対立関係にあったが、
主流派として枢要ポストを確保したいという派閥領袖(りょうしゅう)としての思惑がわだかまりを捨てさせた。
投開票直前の28日には、二階派幹部が同派の一部議員に「岸田氏で行く」と告げた。党幹部は「党員投票の
結果は関係なく、決選投票で二階派の大半は岸田氏に入れた」と見立てた。

 それでも今後は党内で二階氏の求心力低下が予想される。党関係者は「二階派は政策集団としての色が薄く、
人事権の強さから所属している議員が多い。人事権を失えば空中分解し、二階派は消滅の危機に直面する」
との見方を示した。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2021/09/30/kiji/20210930s00042000197000c.html