ドイツ社民党、3党連立協議の週内開始に意欲

[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツ連邦議会選挙(総選挙)でメルケル首相の保守連合に僅差の勝利を収めた中道左派の社会民主党(SPD)は28日、緑の党と自由民主党(FDP)との3党連立政権樹立に関する協議を週内に開始することを望むと表明した。
多くの問題で意見の隔たりがある緑の党とFDPはこれまで、SPDもしくは保守連合と協議を始める前に、妥協分野を模索するためまずは両党で協議する意向を示している。
SPDのロルフ・ミュッツェニヒ院内総務はラジオ番組で、緑の党とFDPが意見の隔たりを調整することを歓迎しつつ、週内には3党連立協議を開始したいと述べた。
SPDの首相候補であるオラフ・ショルツ氏はツイッターで「私は楽観的だ。現実主義と協力態勢でもって何とか連立を構築する」とした。
一方、保守連合のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は国政選挙で過去最悪の得票率となったものの、首相候補のアルミン・ラシェット氏は政権樹立を目指す意向を示している。
しかし、ドイツ国民は保守連合主導の政権継続を支持していない。アウクスブルガー・アルゲマイネ紙向けにCivey機関が実施した世論調査によると、71%は悪い選挙結果にもかかわらずラシェット氏が首相就任を目指そうとしていることに反対している。