■他人をいじめる人の「特徴」
最近は「自分が正しい」と主張してそれに従わない人をいじめる人が、増えている気がします。では「自分が正しい」と主張する人たちは、本当に自分の意見を持っているのでしょうか。誰かの借り物ではない
「自分の意見」とは、自分の頭で考え抜いたあとに、ようやく出てくるものです。
そのように考えると、他者を思いやることができず、いじめても良心の呵責(かしゃく)を感じない人たちが、本当の意味での自分の意見を持っているのか、はなはだ疑問です。なぜなら、自分の頭で
考えることができるのならば、当然、自分のことだけではなく他者に思いを馳せることもできるはずだからです。
「世間の常識」や「権威(自分の会社の上役、ボス的存在のママ友など)」に従って、権力者や世間の常識の代弁人となって力をふるっている人は、はたして自分の頭で考えているのでしょうか。
自分とは違う立場の人々や、自分と違う意見を持つ人々の気持ちを想像することができる人こそが、自分の意見を持てるのだと思います。
では、権力者の言うことや世間の常識を自分の意見だと思い込んで、そこから外れた人を許さないと考える人が増えてしまったのはどうしてなのでしょうか。
その背景には、面と向かって議論することが少なくなったことがあるのではと推測します。「自分が正しい」「これが世間の常識」と思っている人は、正面切って自らの意見を言うことは、
あまりありません。それは本当に考え抜いた、その人の意見ではないからです。そして自分と違う意見や反対意見が出ると、「その意見は聞きたいとも思わないから、
受けつけない。私には関係ない」と、話し合いの席に着こうともしません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7eb70ded8fd116f61bb3aa1a039f7497077f729