警視庁が防犯カメラの映像を解析した結果、女性の顔は最後までスマホに向けられていたということです。

警視庁への取材をもとに、当時の状況を動画で再現しました。
(再生時間:28秒)

現場でいったい何が?
にわかには信じがたい事故。
当時どのような状況だったのか、同じ時間帯に踏切のそばに立って確かめることにしました。

午後7時半といえば、帰宅するサラリーマンなどで混雑する時間です。
この日も、駅の改札を出た人たちが次々に踏切を渡っていました。

東武練馬駅には、午後7時からの1時間に上りと下り、合わせて17本の列車が止まります。
急行や快速など駅を通過する列車もあるため、この時間帯は頻繁に遮断機が下りていることが分かりました。

渡れる時間は1回あたり2〜3分程度ですが、遮断機が上がった瞬間に警報機が鳴り出すこともありました。
急いでいるのか、中には遮断機をくぐって渡る人たちの姿も。

しかし、女性は今回、線路を渡った後、下りてきた遮断機をくぐったりはせず、手前で立ち止まっていました。
ひょっとすると、女性は踏切の中ではなく、外にいると勘違いして立ち止まったのではないか。
そんな考えが頭に浮かびました。
危険知らせる警笛も
もう1つ、気になることがありました。
歩きスマホをしていても、周囲の音で危険を察知できたのではないかという点です。