バイデン米大統領は1日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談し、ロシアと対立する同国へ新たな軍事支援を打ちだした。
共同声明で「権威主義との戦い」を強調。アフガニスタンからの米軍撤退による混乱で今後の米国の国際的な関与の姿勢を不安視する同盟・友好国の疑念を払拭(ふっしょく)する狙いがある。

両首脳の会談は1月のバイデン氏の就任以来初めて。冒頭、バイデン氏が「米国は今後も、ロシアの侵略に直面しているウクライナの主権と領土保全に強く関与し続ける」と強調すると、ゼレンスキー氏は「世界と米国にとって難しいときに時間を割いていただいた」と応じた。

バイデン氏が表明した新たな軍事支援は6千万ドル(約66億円)。ロシアがウクライナの南部クリミア半島を併合した2014年以来、同国への米国の軍事支援は25億ドルにものぼるが、今回の支援は対戦車ミサイル砲の購入など東部で続く親ロシア派勢力との紛争を念頭に置いている。

https://www.asahi.com/articles/ASP925KGQP92UHBI00C.html
https://www.asahicom.jp/articles/images/c_AS20210902002028_comm.jpg