阪急阪神系のH2O、関西スーパーを買収 系列2社と統合

食品スーパー、関西スーパーマーケットを買収する。H2O傘下のイズミヤなどスーパー2社と経営統合する。調達などで規模のメリットを生かし、収益力を向上させる。新型コロナウイルス禍でスーパーは足元は好調だが、ネット通販の拡大など消費動向の変化に合わせた投資が必要になっている。規模拡大と効率化を狙い再編が進む可能性もある。

31日に発表する。H2Oは関西スーパーに10%強を出資する筆頭株主だ。関西スーパーが株式交換でH2O完全子会社のイズミヤと阪急オアシスを子会社化する。関西スーパーは会社分割でスーパーを運営する事業会社を新設するとともに、スーパー3社がぶら下がる持ち株会社となる。H2Oは関西スーパーの株式の過半を保有し、傘下に収める。関西スーパーは上場を維持する。臨時株主総会での決議を経て2021年度内の統合を目指す。

H2Oと関西スーパーは30日夜、経営統合について「当社が発表したものではない」としたうえで「31日開催の取締役会に付議する予定だ」とのコメントをそれぞれ発表した。関西スーパーには、首都圏地盤のオーケー(横浜市)も3月末時点で7%強を出資している。大株主の動向が今後の焦点となる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF203F80Q1A820C2000000/?unlock=1