アフガン避難作戦に失敗したのは平和憲法のせい?奇妙な日本の論理=韓国報道

自衛隊の手足を縛る現平和憲法がアフガン避難作戦失敗の原因だと主張する人々が見落としていることがある。作戦では、戦略が武力よりも重要だということだ。自衛隊がたった一人の日本人の救助にとどまったのは、武力を使用できないためではない。現地の状況を正確に把握できないまま、迅速な意思疎通に失敗し、何よりも自国民を保護する意志と能力が複合的に足りないからだ。

韓国政府が武力を使用せずに希望者全員を避難させた点は、これを傍証する。韓国政府は、米国が取引するアフガンバス会社に協力者を乗せたあと、米軍が許可した人に対しては撤退させてもよいというタリバン約定を用いて検問所を通過させた。この過程で協力者たちも、自分が属している機関別にしっかりとした連絡網を維持し、一糸乱れず動いて移送を助けた。

特に急いでアフガンを去り地元従業員に「また連れ戻しにくる」と約束した外交官が再び姿をみせたことは、避難作戦を成功に導いたのは戦略と意志ということを示した。

「利点のないところにはとどまらない」。バイデン米大統領が米軍撤退を正当化し全面に出したこのロジックは、今後の対外政策の方向を暗示する。50年以上、米国に安保を依存してきた日本も、過度の依存を警戒すべきだという声が出ている。アフガン事態を契機に防衛能力を向上させる必要があるという主張は一見妥当に見えるが、戦略のない武力の許可はより大きな混乱につながりうる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bac38cd583bbd93c0dafd00b3b22745699e4060d