唾液は極めて機能性の高い物質を含んでいる
ーー「ツバをつけとけば治る」って本当?
現代では、怪我をしても消毒薬や絆創膏などがそろっており、なめて治す人はいないでしょう。しかし、なめること自体は、傷の治癒に影響しない、
もしくは、傷の治りを早めてくれると考えられます。2019年にも、唾液の傷を治す効果について肯定的な論文がでています。一方、
動物は消毒液など持っていないわけですから、なめて治すしかありません。
ーーその理由は?
唾液は99%が水分で、1%に有機成分や無機成分が含まれますが、この1%に極めて機能性の高い物質が含まれています。特に、
傷に対しては、細胞の活性を高めて修復を進めてくれる“細胞増殖因子”や菌が体の中に入るのを防いでくれる“抗菌物質”が豊富に
認められており、実験的には傷の治りを早めてくれる働きをしてくれます。
https://www.fnn.jp/articles/-/228835