「保育園がコロナで休園になった。20日以上あった有給はどこに消えたんだ!」

SNSに投稿されている親たちの叫びです。新型コロナ第5波の感染急拡大では、子どもたちへの感染の広がりが深刻になっています。臨時休園になる保育園も急増。新型コロナウイルスの感染で全面休園している保育園は、全国で165園と前の月の4倍のペースで急増しています(8月19日現在)。
保育園に子どもを預けられず、有給休暇を費やして休園期間を乗り切るしかない、という人が続出している中で迎える2学期。突然の休校や休園は、子育て中の私にとっても他人事でありません。休園に対応した親たちに話を聞いてみると、切実な状況が見えてきました。
(首都圏局/ディレクター 熊谷百合子)

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有給はあと4日
当初の予定よりもさらに1週間、休園期間が延びたことで、Aさんは今回も10日間の年次有給休暇を費やすことになりました。
中小企業で正社員として働くAさんが、職場から付与されている年次有給休暇は40日。その半分に当たる20日間が、保育園の休園対応に充てられることになりました。

夫と幼い2人の子どもとの4人暮らしのAさん。夫婦はどちらも地方出身で、自宅の近くにはいざというときに頼れる祖父母や親族はいません。
子どもは2人とも熱性けいれんを起こしやすく、急な発熱があれば1週間近く保育園を休むこともあります。今年は、乳幼児を中心にRSウイルスが大流行していることもあり、年次有給休暇はここぞというときのために残しておきたいと考えていました。しかし、Aさんの手持ちの年次有給休暇はあと4日しかありません。


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コロナで保育園休園 “有給なくなる”親たちの悲鳴
2021年8月25日
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