【高校野球】夏の甲子園で史上初の珍事、4強全て近畿勢に 第3試合は智弁学園が明徳義塾にサヨナラ勝ち

第103回全国高校野球選手権は26日、阪神甲子園球場で準々決勝が行われ、第3試合で智弁学園(奈良)が3-2で明徳義塾(高知)にサヨナラ勝ちした。これで夏の甲子園では史上初めて、ベスト4全てが近畿勢となることが決まった。

息詰まる接戦を制したのは智弁学園だった。智弁学園は4回に先制を許すも、その裏、4番の山下陽輔(3年)の右前適時打で同点。9回、明徳義塾の先頭・代木大和(3年)に勝ち越し弾を浴びるも、その裏、連打と死球で無死満塁とすると、山下の死球で同点。さらに岡島光星(3年)が右前へとポトリと落ちるサヨナラ適時打を放ち、劇的な幕切れ。智弁学園が26年ぶり2度目のベスト4進出を決めた。

 第1試合では京都国際(京都)が敦賀気比(福井)に3-2でサヨナラ勝ちし、初出場で4強入り。第2試合は智弁和歌山(和歌山)が14安打と打線が爆発し石見智翠館(島根)を9-1で下し、15年ぶり6度目のベスト4進出。第4試合は神戸国際大付(兵庫)と近江(滋賀)が戦うため、どちらが勝っても近畿勢が4強入りする。夏の甲子園では史上初めて近畿勢がベスト4を独占することになった。

 抽選の結果、28日に行われる準決勝第1試合では智弁和歌山と近江-神戸国際大付の勝者が対戦。第2試合では智弁学園と京都国際が対戦することに決まった。