精神疾患のある外国人が働くサラダ店が四ツ谷にオープン 歌手の華原さんも後押し


精神疾患のある在日外国人の働く場にしようと8月16日、都内にサラダ販売店がオープンした。
JR四ツ谷駅(新宿区)のすぐそばの「ソテリアファーム」だ。

精神障害への差別や偏見のない社会を目指そうと、歌手の華原朋美さんのメッセージ付き写真が載った広告も掲げた。

店舗を運営するのは、就労困難者を積極的に雇用する社会的企業「ソーシャルファーム」の予備認証を受けたNPO法人東京ソテリア(野口博文代表)。

医療や福祉制度につながりにくい在日外国人が働ける場を設け、それを足掛かりに生活上のさまざまな困りごとを解決していく。 


開店にあたり、アルバイトを含め9人を雇用。
今のところ精神疾患のある人はいないが、そうした人と働くことに意欲を持つ人を募集した。

扱う商品はサラダのほか野菜マフィン、冷やし焼き芋、グラノーラ、野菜ジュースなど。
2人のスタッフが手狭なスペースに立つ「スタンド型」で、店内での飲食はできない。


商品の仕込みは店舗近くに借り上げた「さんさんハウス」で行う。
ハウスではこの春から障害児の短期入所や、赤い羽根福祉基金の助成を受けた「精神疾患のある親を持つ子どもの居場所づくり」などを始めた。

東京ソテリア職員の塚本さやかさんは
「メンタルヘルスに課題を抱えても生きやすい社会にすることが目標。華原さんに広告をお願いしたら快諾してくれた」と話す。


サラダ販売店は、今秋、都の条例に基づくソーシャルファームの正式認証を目指す。
認証後5年間で最大8000万円の支援を受けられる仕組みだ。
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社会課題を解決する手法として都が先駆的に採り入れ、今年3月に3社を認証、東京ソテリアを含め25社を予備認証した。

塚本さんは「今後は雇用した外国人の母国料理の技術を生かした弁当販売を行う。一人ひとりの特性を強みにしていく」と意気込んでいる。




https://news.yahoo.co.jp/articles/a76f7ac54165d0686cc8a3635cc1489aa92f393e