新潟県柏崎市は病気や育児疲れなどで保護者が子どもの面倒を見られなくなった際に、泊まりがけで預かる「子育て短期支援事業」の一時中止を決めた。7月に子どもが
預け先でけがをする事例が発生したためで、市は安全に事業を実施できるかを点検したうえで再開の可否を検討する。
この事業は2018年度に始まり、主に里親として活動した実績をもつ5人が預かり先として登録されていた。保護者によると、7月22〜23日に長女（6）、次女（5）の2人を
預けたところ、22日夜に預け先の家の人に両足を持って畳の上を引きずられ、長女が背中に長さ3センチ、幅5ミリのすり傷を負った。市によると、引きずった
理由を「寝かしつけようとしたが、なかなか寝ないので、遊んであげようと思った」などと話しているという。
保護者からの訴えを受け、市は12日、「寝かしつける行為としては不適切な行動」として、桜井雅浩市長名のおわび文書を送付。この中で再発防止策として里親を
対象に小児科医による研修を行うことや、今回の預け先が事業からの辞退を申し出たことを伝えた。
市によると、子どもを泊まりがけで預かる事業を行う自治体は、県内では新潟市など一部にとどまる。市は「子育て支援として意義のある取り組み」（担当者）と
位置づけており、利用者は18年度3人、19年度14人、20年度18人と次第に増えていた。
市は20日の市議会文教厚生…
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