小田急刺傷「一人も殺せず残念」
逮捕の男、自身の境遇に不満か

　東京都世田谷区を走行中の小田急線で乗客10人が切り付けられるなどした事件で、女子大学生（20）への殺人未遂容疑で逮捕された職業不詳対馬悠介容疑者（36）が「逃げ惑う姿を見て満足したが、これだけやったのに一人も殺せなくて残念」と供述していることが8日、捜査関係者への取材で分かった。

　「自分はくそみたいな人生。不幸は周りの人のせい」とも供述。警視庁成城署捜査本部は、自身の境遇に対する不満が背景にあったとみて、同日、川崎市の自宅を家宅捜索するなどして経緯を調べている。事件が起きた車両の現場検証も実施し、同容疑者を送検した。

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