緩和ケア
患者が自宅での緩和ケアを希望した場合、以下の方法で 積極的な症状緩和を行う

【発熱】
発熱に伴う倦怠感がある場合に使用する
(処方例1)アセトアミノフェン錠 200mg 1回2-3錠 発熱時
(処方例2)アセトアミノフェン(アセリオ®) 1000mg 静注

【呼吸苦】
呼吸困難の程度・呼吸数・悪心/嘔吐・過鎮静・せん妄 レスキューの使用回数などを考慮し投与量を調整する
(処方例1)モルヒネ速放剤 2.5-5mg 1日3-4回
(処方例2)モルヒネ徐放剤 10mg 1日2回
(処方例3)モルヒネ持続皮下注射 0.5mg/時
(処方例4)オキシコドン持続皮下注射 0.5mg/時
※皮下注射の場合は経口投与量の半量から投与開始する
※腎機能低下時(eGFR≤30)では上記の半量から投与する
※嘔気・便秘対策も必要に応じて行う

【十分量のオピオイドで軽減しない苦悶感】
(処方例1)ジアゼパム(セルシン®錠)5mg 1回1錠
(処方例2)ミダゾラム持続皮下注射 0.5mg/時

【せん妄】
(処方例1)クエチアピン(セロクエル®錠) 25mg 1回1錠
(処方例2)チアプリド(グラマリール®錠) 25mg 1回1錠
(処方例3)ハロペリドール(セレネース注®)5mg 皮下注
※ハロペリドールは筋注も可

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