火星に生命はいるのか? NASAの火星探査機「フェニックス」打ち上げ

火星に生命はいるのか?

2007年の今日(8月4日)、NASAの火星探査機「フェニックス」が
フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。
この火星探査機の主な目的は火星における生命の存在を探ることでした。

 地球が属する太陽系には岩石質の「地球型惑星」と
ガス質「木星型惑星」の二種類の惑星が存在しています。

 前者に属する天体は水星、金星、地球、火星の四つですが、
その中でも比較的地球と環境が近い火星には生命がいるのではないかと
古来より言われてきました。

 我々が想像するようなタコ型の宇宙人はいなくとも、
非常に小さな微生物ならば火星の土壌の中から発見できるかもしれません。
また、生きていなくとも生物の痕跡が見つかれば、
それは科学史上の大発見となりうるのです。

打ち上げから10ヵ月後の2008年5月26日にフェニックスは
火星のアルカディア平原と呼ばれる地点へと到着し、
装備したドリルによって土壌を調査しました。

その結果、火星の土壌からは氷が検出されたのです。

地球で生命が誕生したプロセスには大量の水が不可欠だったと考えられています。
火星でも同様のことが起きるとすれば、水や氷の存在によって生命がいる可能性が高まります。

残念ながら、フェニックスの調査では火星に生命の痕跡は見つからず、
ソーラー電池のみを動力源としていたため、同年の11月に活動を停止してしまいました。

しかし、この活動は2012年の「キュリオシティ」、2018年の「インサイト」、
そして今年2月に火星に到着した「パーサヴィアランス」といった火星探査機にも引き継がれています。

また、今年の5月には中国が火星に探査機を着陸させることに成功しました。

火星に限らず、太陽系の惑星や衛星での生命探査は近年ますます活発になっています。
もしかしたら、地球外に生命が見つかるのも遠くないかもしれません。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ea648886363149407a71c412d5848be2a11464dd