【東京聯合ニュース】韓流ファンという日本の大学生たちが、韓国と日本の歴史問題を正面から取り上げる本「『日韓』のモヤモヤと大学生のわたし」を出版した。

 一橋大の学部生と大学院生5人は同大社会学部の加藤圭木准教授のゼミ参加をきっかけに、日本の朝鮮半島植民地支配や旧日本軍の慰安婦、徴用など歴史問題を取り扱う本を出した。

著者たちは自身の経験を交えた本で、歴史をただの過去ではなく、現在の人権問題として考えている。

 聯合ニュースは5人の著者のうち、熊野巧英さん(4年)と朝倉希実加さん(4年)、牛木未来さん(修士1年)、李相真さん(修士1年)と懇談会を開き、話を聞いた。以下は4人との一問一答。

――どのような趣旨で書いたのか。

「(熊野)韓国文化が好きな人に日本と朝鮮半島の歴史を伝えたいという趣旨で書いた。
今K―POPが流行っているが、歴史のことはあまり話さない。
K―POPファンや韓国ドラマが好きな人にこそ、歴史的事実を伝えたかった」

――この本を書いたきっかけは。

「(牛木)去年ゼミで自分たちも含めた歴史認識の問題を考えるようになった。植民地時代の日本人の朝鮮認識に関する本を読み、現代と同じだという話をした。文化のみを消費して自分の加害性に向き合わないことの問題性をどうやったら分かりやすく伝えられるかと話し合った結果が本の出版だった」

「(熊野)自分の場合はK―POPがきっかけで韓国、朝鮮半島に興味を持ち始めたが 、韓国文化が流行っているのに歴史のことを言わない事にモヤモヤした。それこそ『愛の不時着』が流行っているが(朝鮮半島の)分断の話をしない。その中で、大学生、若者視点で入門書を作るのもいいのではないかという話が出た」

――普段から日本と韓国の関係に疑問を持っていたか。

「(朝倉)高校の時日本史を選択していて、好きな科目だった。当時、テレビのニュースでは日韓関係の悪化ということが報道されていた時期だった。何で関係が悪化しているのか、ということについて日本史の授業だけではよく分からない状況にいた。加藤圭木先生の授業を受け、勉強してから報道を見ると偏っていると思うようになった。

http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2021072580020