韓国SBSは選手団紹介で「独島」アピール 開会式中継

【ソウル=桜井紀雄】韓国のテレビ各局が23日の東京五輪開会式を中継する際、過剰な演出が目立ち、韓国内で賛否が分かれた。

テレビ局SBSは、各国選手団が入場する場面で、その国や地域の位置を世界地図で表示。
日本を含め、香港やマレーシアなどアジアの国や地域の選手団を紹介するときには、韓国が不法占拠する「竹島」(島根県隠岐の島町)を、韓国名の「独島(トクト)」という表記とともにまずズームアップした上で、竹島を起点に矢印を該当の国や地域に飛ばす演出を施した。

ネット上では「センスが良い」「感動した」との声が上がり、韓国メディアは「好評を博した」と評価した。
ただ、韓国がスポーツの祭典に度々、竹島の領土主張を持ち込んできたことで日本との摩擦を生んできた経緯があり、今回も日本側の反発が予想される。

別のテレビ局MBCは、ウクライナ選手団が入場する際、1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原発の写真を映してウクライナを紹介。
ハイチの入場でも「大統領の暗殺で政局は霧の中」との字幕を示した。ネットでは「外交的欠礼だ」といった非難が相次ぎ、MBCは謝罪した。

https://www.sankei.com/article/20210724-FUDHVETTMRIGRNCVMLE5VIK6WY/