23日に開幕する東京五輪に、日本は史上最多の583選手で臨む。57年ぶり2度目の自国開催を迎えるチームJAPANは、
ただ大規模なだけではない。様々な個性が結集した選手団はまさに我々の代表であり、日本社会の映し鏡でもある。

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45年ぶりに五輪に出場するバスケットボール男子は、エースで父がアフリカのベナン出身の八村塁(ウィザーズ)をはじめ、
12人のうち半数が海外にルーツを持つ。米国出身で日本国籍を取得したエドワーズ・ギャビン(千葉)や、両親が中国出身の
張本天傑(名古屋D)、ハワイ出身で母が日本人の渡辺飛勇(琉球)らバラエティーに富んだ陣容だ。

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サーフィン代表の前田マヒナは日本人の両親の間にハワイ・オアフ島で生まれ育った。日本代表として五輪に出場するという選択に
「ハワイの人に嫌われるかなという気持ちもあったし、日本の人はちゃんとサポートしてくれるかなと不安もあった」と語る。

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多くの人の目に触れるアスリートは負の視線にもさらされやすい。今年5月、八村の弟の阿蓮(東海大)が自身のSNS(交流サイト)で
黒人蔑視の投稿を受けたことを明かした。「日本には人種差別が無いと言ってる人がいるけど、こうやって人種差別発言をする人がいます」との
告白に、兄の塁は「こんなの毎日のようにくるよ」と返信した。

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