「ワクチン効果ない」「不妊になる」SNSでデマ拡散、信じて接種しない若者たち
7/18(日) 21:42
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読売新聞オンライン

 「効果がない」「不妊になる」といった新型コロナウイルスのワクチンを巡るデマが、世界で深刻な問題となっている。若年層を中心にインターネット上の真偽不明な情報を信じる人が増えて接種率が伸び悩み、感染拡大につながっていると指摘される。多くはSNS経由で拡散しているとされ、IT大手には実効性のある対策が求められる。

 「彼らは人々を殺している」。バイデン米大統領は16日、SNS運営企業を異例の表現で批判した。SNSを通じて流布するデマが、接種の妨げになっていると懸念しているためだ。
 英オックスフォード大の研究者らの統計によると、米国で接種を完了した人の割合は16日時点で48%だった。前月比で4ポイント増と伸び悩む。一方、米疾病対策センター(CDC)は同日、新規入院者の97%は未接種者だったと明らかにした。
 英NPO「反デジタルヘイトセンター(CCDH)」の調査によると、SNS上のワクチンに関するデマの65%は、12の個人・団体が発信源だった。元米司法長官の息子のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏も含まれ、フォロワーは計5900万人以上に上る。ケネディ氏は接種経験者が亡くなった例を引き合いに、「悲しい現実は、ワクチンがけがや死を引き起こすことだ」と主張していた。
 多くの人に瞬時に発信されたことで、デマを信じる人が増えた。SNSは利用者の好みに合わせて似たような情報を表示するため、デマでも事実だと思い込みやすくなる傾向がある。
 日本でも偽情報が拡散した。国際大学の山口真一准教授の調査によると、3月16日に報道された菅首相のワクチン接種を巡り、ツイッターの投稿は499件に上った。このうち474件は「打ったのは偽物」などとするデマ関係が占めた。
 7月初旬時点のワクチン関連の1日あたり投稿数は、4月初旬と比べ約8倍に増え、デマも目立つようになったという。SNSに接する機会が多い若年層の接種率向上のため、偽情報の拡散抑止は喫緊の課題だ。

以下ソース
https://news.yahoo.co.jp/articles/182e8574af81625b56693d356f1cdaf4a646d21c

参考資料
https://i.imgur.com/XUwblaF.jpg
https://i.imgur.com/3DV5eXS.jpg