WHO事務局長「中国に透明性高めるよう求める」 新型コロナ起源調査めぐり
 新型コロナウイルスの起源の調査をめぐり、WHOの事務局長が中国に透明性を高めるよう求めたことについて、中国は、今後の調査は「加盟国の主導のもと、一致して達成すべき」とけん制しました。

 新型コロナウイルスの起源をめぐっては、WHOのテドロス事務局長が15日、自身の免疫学者としての経験から「研究所での事故はよくあることだ」と指摘。
中国・武漢ウイルス研究所からのウイルス流出の可能性を排除するのは時期尚早との認識を示しました。

 「私たちは、中国に対して特に感染拡大初期の情報や生のデータについて透明性を高め、オープンで協力的になるよう求めている」(WHO テドロス事務局長)

 これについて、中国外務省の趙立堅報道官は16日、「中国側の専門家は対応を検討している」と明かした上で、こうけん制しました。

 「次の段階のグローバルな発生源解明計画は、加盟国の主導のもと、協議を通じ一致して達成すべきだ」(中国外務省 趙立堅 報道官)

 WHOは3月、「研究所から流出した可能性は『極めて低い』」とする報告書を公表していますが、16日に加盟国に第2段階の調査について説明する予定です。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4316674.html