東京・明治神宮外苑のイベント会場で2016年11月、木製オブジェが燃えて、遊んでいた幼稚園の男児(当時5歳)が死亡した火災で、重過失致死傷罪に問われた日本工業大の23歳と24歳の元
男子学生2人=当時未成年=に対し、東京地裁は13日、禁錮10月、執行猶予3年(いずれも求刑・禁錮1年)の判決を言い渡した。下津健司裁判長は「わずかな注意を払えば火災の発生を十分に予見できた。過失は重大」と述べた。
判決によると、同大工学部建築学科の1年生だった2人は大学の有志らと、木製のジャングルジムを大量の木くずで装飾したオブジェ(高さ最大約2・7メートル、幅最大約3・8メートル)をイベントに展示した。
2人は16年11月6日、監視役を任されたが、午後5時ごろ、投光器を内部で点灯させたまま放置。約15分後、白熱電球で熱せられた木くずが発火してオブジェは全焼し、中にいた男児を焼死させ、
助けようとした父親の顔や手に重傷を負わせた。
https://mainichi.jp/articles/20210713/k00/00m/040/346000c