東京オリンピックが首都圏の1都3県では無観客とすることが決まったことを受けて、都内のホテルでは予約のキャンセルが相次ぐなどの影響が出ています。

東京・墨田区にあるホテルでは、先月、東京オリンピックが観客を入れて開催するという方針が発表されてからは、徐々に予約が増えていました。
ホテルでは、大会期間中は7割程度の客室がうまると想定していました。
ところが8日夜、1都3県の会場では観客を入れずに開催されることが発表されると、予約を取り消す連絡が入り始め、日によっては10件以上のキャンセルが出ているということです。
旅行シーズンの夏休み期間中に東京都に緊急事態宣言が出されることで、経営への影響も大きいということですが、
ホテルでは稼働が減っている宴会場をワクチンの接種会場として地元の墨田区に提供するなど、感染を抑え込むために協力したいとしています。
東武ホテルレバント東京の藤田祐基宿泊部支配人は「無観客はとても残念でホテルにとっては厳しい状況が続く。少しでも早く元の生活に戻れるように協力したい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210709/1000067051.html