新潟県立加茂病院で新型コロナワクチン1千回分が誤って解凍され廃棄となった問題で、清掃業者が「モップが冷凍庫のACアダプターに当たった」と病院側に説明していたことが分かった。病院は6日に臨時会議を開き、職員不在時は冷凍庫がある部屋への業者の立ち入りを禁止するなどの再発防止策をまとめた。

 清掃時にアダプターの接続が緩んだかは特定できていないが、県はモップの接触が一因となった可能性があるとみている。

 病院の聞き取りでは、清掃業者が3日午後1時半ごろ、冷凍庫がある部屋に入り約2〜3分モップをかけたという。県によると、記録では直後の午後1時36分から冷凍庫の温度が上がり始めた。

 病院幹部は「業者には部屋にワクチンがあることは知らせていない。故意にアダプターを抜いたわけではない」としつつ「職員不在時に立ち入りを制限すべき部屋に入れてしまったことは悔やまれる」と述べ、職員らが定期的に冷凍庫の状態を確認するなどの対応もとるという。(高橋俊成)

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