不動産賃貸大手「エイブル」(東京)から架空のリフォーム工事代金を請求されたとして、所有マンションの管理を委託していた大阪府豊中市の不動産会社が、
エイブルに約2億7900万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、大阪地裁であった。エイブル側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 不動産会社は「ファインマネジメント」。訴状によると、ファイン社は2010年から、大阪市内に所有する賃貸マンション5棟計80室の管理業務契約をエイブルと締結。
18年に家賃収入を巡ってトラブルとなり、ファイン社が調べたところ、架空工事の疑いが発覚した。

 エイブル側は19年、大阪市内の店舗の派遣社員が、架空の工事代金を複数請求していた可能性があるとして、約6000万円を支払う示談案を示した。

 ファイン社は、住人の退去に伴うエアコンのつけ替えや壁紙の張り替えなど約400件が架空だったほか、ずさんな管理で水漏れなどが起き、損害が生じたと主張。
一方、エイブル側は「(架空の)工事は社内手続きを経たものではなく、法的責任はない」としている。

 エイブルは取材に対し、派遣社員を大阪府警に刑事告訴したとしている。

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