覚醒剤を所持した疑いで逮捕されたあと、新型コロナの感染が分かって釈放され、その後、療養先の大阪市内の
ホテルから行方が分からなくなった20歳の患者について、警察は30日午前、市内で見つけ、覚醒剤取締法違反の疑いで
逮捕しました。

逮捕されたのは、住所不定、無職で韓国籍の劉翼空容疑者(20)で、6月18日に大阪市内で覚醒剤を所持したとして
警察に逮捕されたあと、新型コロナの感染が確認されて釈放され、市内のホテルで療養していましたが、
6月22日以降、行方が分からなくなっていました。

大阪府によりますと、6階の部屋から窓をこじあけて外に出たとみられています。

警察は覚醒剤を所持した疑いで改めて逮捕状を取り、指名手配して行方を捜査していたところ、30日午前9時40分ごろ、
大阪市城東区の地下鉄の駅でトイレに入るのを見つけ、その後、覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕しました。

警察の調べに対し、ホテルから出たことについて「奈良にいる友人に会いたかった」と話しているということです。

警察は釈放したことについて、取り調べに応じていることや、身元引受人がいたことに加え、治療の必要性を
考慮したもので適切だったとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210630/k10013111041000.html