大宮立てこもり犯人を警視庁が取り逃していた…「私も6時間監禁」被害者女性が告白

https://news.yahoo.co.jp/articles/532386a77a90ef016d5c9eef9ba3c331ed674f44

「パパ活をしている方の話すことは、信じられない」という担当刑事の言葉にショックを受けたというA子さん

「駆けつけた警察官は『合意のうえでホテルにいたんでしょ?』『お金を奪われた証拠がない』などと、ニヤつきながら繰り返すだけでした。逃げ出した犯人について調べるそぶりもなかったんです。あのとき男を追っていれば、その後のことはなかったのかも……」

 悲痛な思いをこう語るのは、6月10日にSNSを通じて知り合った男に、東京都新宿区のホテルで6時間監禁された20代女性・A子さんだ。彼女が「自分を襲った犯人」と断定するのが、さいたま市大宮区のインターネットカフェで、約32時間も女性従業員を人質に立てこもり、6月18日に逮捕された林一貴容疑者(40)なのだ。

「事件発生の4日前、神奈川県横浜市で起きた風俗店従業員に対する強盗致傷事件から採取された指紋が、林容疑者のものと一致しました。その従業員はホテルで男に首を絞められ、手足を縛られたうえ、約32万円を奪われました。

 林容疑者は、2018年に強制性交未遂と強盗致傷で2度逮捕されており、現在、余罪も含めて捜査中です」(捜査関係者)

 A子さんが話す被害内容は、横浜市の事件と酷似している。

「正直に話すと、私は “パパ活” として男と会ったんです。2万円で “関係” を持つという約束で、駅で待ち合わせました。ホテルで私は暴行を受け、無理やりに性行為をされ、金銭を奪われてしまいました」

 林容疑者がホテル選びに何度も難癖をつけたことから、「逃げられそうな場所を考えていたのかも」と後になって、感じたという。そしてようやくラブホテルに入室すると、突如、暴力を振るわれたのだ。

「背後から首に腕を回され、顎を数回殴られました。首筋に指を当てながら『ここを絞めたら、すぐ死ぬんだぞ』と脅されました。男は結束バンドで私の手を後ろ手に縛り、バンドを輪にして鎖のように繋げて足を拘束し、その状態で性行為をしてきたんです」