そして、ある日、たまたま知り合いになった商店街の店主の女性と喋っていたところ、一人の少年が「こんにちはー!」と
言って店に入ってきました。なんと、普段すれ違うと「こんにちはー!」と挨拶するあの少年でした。
「息子さんだったんですか? 彼、いつも挨拶してくれるんですよ」と伝えたところ、お母さんはこう言いました。
「私、日中仕事しているから、あまり面倒みられないんですよ。だからとにかく商店街ではすれ違う人に挨拶をするように
伝えています。そうして皆さんの印象に残しておけば、私が仕事でどこかに行っているときにトラブルが起こっても、
助けてくれる人がいるかもしれませんから」
これは「確かに」と思いました。もしもこの少年が私に対して「お母さんがいなくなってしまったのですが、とにかく
お腹が空いていて死にそうです」などと言ってきたら何らかの手助けをすることでしょう。
挨拶をされてそれに返すことは苦痛どころか、むしろコミュニケーションが発生して素敵なことでしょう。だから、
アメリカのホテルのエレベーターで一緒になった欧米人が「ハーイ!」などと挨拶するのも、同様に素敵なカルチャーだと思っています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1193a85ab0d4bd805473be6f58d9b4eec5cb8fae?page=3