親からお小遣いをもらっていた生活から、会社から給料をもらう生活に変わる。そんな考え方が如実に表れているのが「初任給」という言葉です。

会社に入って最初にもらう給料を指す言葉ですが、「初任」という2文字に、「これからずっとお世話になることになる職場に所属した」というニュアンスがにじみ出ています。

もちろん、就職をして親から独り立ちすることは祝福されるべきことなのだけれど、僕は初回に振り込まれる給料の意味は、それ以上でもそれ以下でもないと思う。

「初任給」という言葉は、「働く=所属」の価値観を前提としていて、なんとなく重圧を感じるのです。

もっと言うと、「給料は会社からもらうもの」という考えは、実は本当ではありません。給料として分配されるお金は「会社が稼いだお金」
であるのは事実。けれど、そのお金はどこから来ているかというと「社会」なんですね。

https://toyokeizai.net/articles/-/431160