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スズ製品回収し再利用 能作 溶かしてプランターに
鋳物メーカーの能作(高岡市オフィスパーク、能作克治社長)は7月1日か
ら、顧客先で使われなくなった自社のスズ製品を回収し、商品に再利用する取
り組みを始める。持続可能な開発目標(SDGs)の活動の一環で、同社によ
ると、伝統産業では全国でも珍しい試みという。
「錫(すず)リサイクルプロジェクト」と題して実施する。同社の製品はス
ズ100%でほかの金属を加えていないため、溶かして再利用しやすいという。
回収はまず7月末まで期間限定とする。
受付は本社併設の店舗への持ち込みと、オンラインで対応する。オンライン
の場合、希望者は同社から届いた専用袋を使い、家庭で眠っているスズ製の食
器やインテリア雑貨などを着払いで発送できる。実施に向け同社は4月に古物
商の免許を取得した。
回収したスズで発芽野菜を育てるスプラウトプランターを作り、10月に発
売する。価格は2千〜3千円前後を想定。提供してくれた顧客には、回収時の
重さに応じて商品の購入に充てられるギフト券やポイントを付与する。取り組
みは全国の直営店にも広げたい考えだ。
同社は「循環型の取り組みでSDGs活動を推進したい」としている。
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https://webun.jp/item/7764341
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