「宇宙の始まり」を消し去ったホーキングの「すごい世界観」

ホーキングは、「宇宙の始まりにも『芯』があった」という説をあっさりと捨て、
「量子論を加味すると、宇宙の始まりはなくなり、時間も虚数になる」
という「虚時間の宇宙論」を提唱した。
時間が虚数になると、おそらく、通常の時計では時間を計ることができなくなるわけで、
そもそも、「時間の経過」という概念すらなくなってしまう。
だから、宇宙の始まりもなくなる。

「芯=特異点」というのは、時空においては「尖った点」みたいなイメージだ。
パラソルが閉じているときは先っちょが尖っているのに、
パラソルを開くと球面の一部になってしまって、
全体が丸くなるから、芯=特異点が消える……そんな感じだ。

画像
https://i.imgur.com/hGJn2iD.jpg

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55317?page=2 page=3


ついに虚数を観測することに成功

虚数の測定に成功したようです。

 3月1日に『Physical Review Letters』(理論パート)と『Physical Review A』(実験パート)に掲載された論文によれば、量子の世界において虚数で表現される部分が、粒子の状態において決定的な役割を果たすことが示されました。

 具体的には、もつれ状態にあり、かつ実数部分の情報が同じで見分けがつかない光子のペアを、虚数部分の情報を元に見分けたのです。

 何を言っているのかわからないと思いますし、にわかには信じがたい内容ですが、論文が掲載された『Physical Review』は物理学では最も権威がある科学雑誌であり、信ぴょう性は高いと言えます。

 しかし、いったいどんな方法で、虚数は観測されたのでしょうか?

ナゾロジー
https://nazology.net/archives/87973