「家族3人、死ねって言いたいんですか?」
パートで働いていた女性が、
ハローワークで叫んだことばです。

新型コロナウイルスの影響で勤めていた居酒屋が閉店し、失業。
辞めたくて、辞めたわけではありません。
しかし、ハローワークに届け出た書類では、
女性の「自己都合」で退職したことになっていました。
感染拡大の影響を大きく受けている非正規雇用で働く人たち。
取材を進めると、仕事を失うだけでなく、
その「辞めさせられ方」によって、
さらに追い込まれていく実態が見えてきました。

なぜ?失業給付が出ない
10月中旬、以前、取材をさせていただいた女性に近況を尋ねました。
この女性は、居酒屋チェーンの店舗で週5日間、
フルタイムのパートとして働いていましたが、
感染拡大の影響でことし7月末に店が閉まり、
退職を余儀なくされました。
大学生の子ども2人を育てるシングルマザーです。

「会社都合」の場合、過去1年間に半年以上、
雇用保険に加入していれば受給資格があります。
一方、「自己都合」では過去2年間に1年以上、
加入している必要があります。
また、支給期間にも大きな差があります。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201113/K10012709621_2011131928_2011131931_01_03.jpg

NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201113/k10012709621000.html?utm_int=news_contents_tokushu_001