殺傷事件などが相次ぐボーガン(洋弓銃)を「クロスボウ」と定め、所持を原則禁止する改正銃刀法が8日、
衆院本会議で可決、成立した。公布から9カ月以内に施行される。

 クロスボウの所持には各地の公安委員会の許可が必要となる。用途はスポーツとしての射撃などに
限定され、個人の鑑賞用は認められない。既に所持している人も対象で、施行後6カ月以内に許可を
申請するか、廃棄しなければならない。

 販売業者は届け出制とし、購入者の所持許可証の確認を義務化した。インターネット経由の販売では
事前に許可証を郵送してもらう。海外からの輸入の場合は、税関に許可証を提示する。

 無許可所持や不法販売には罰則を設けた。ネット上のフリーマーケットやオークションでの違法売買を
防ぐため、警察庁は運営会社にクロスボウの出品を禁止するよう働き掛ける。