https://www.sankei.com/article/20210602-NXXSEQZAYNNCNP34QDNIUKMMLE/
ワクチン接種、59歳以下は20〜30代優先 東京・新宿区長が方針

新宿区の吉住健一区長は2日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの集団接種をめぐり、59歳以下は20〜30代を他の世代より先に接種を始める方針を明らかにした。行動範囲の広い若年層に重点的に接種を行うことで、重症化リスクの高い高齢者への感染の飛び火≠防ぐとともに、医療機関の負担軽減を目指す。

吉住区長は会見で、新型コロナウイルスの感染者を受け入れている病院関係者らから「若年者のワクチン接種を進めないと感染者は減らない」との助言を受けたと説明。その上で20〜30代は窓口対応や営業など不特定多数と接する仕事に携わっている人が多いとの認識を示し、「限られたワクチンを若年層に投じることで、感染拡大の押さえ込みを図る」と強調した。

区の計画では、16〜59歳の人向けの接種券を17日に送付する予定だが、集団接種の予約はまず20〜30代の約11万人から受け付ける。その後、ワクチンの供給状況に応じて40〜50代、20歳未満−と対象を拡大していく方向だ。

区によると、早期の接種を希望する人に対応するため、地域の診療所などで行われる個別接種に関しては接種の優先順位を設けない方針という。

2021/6/2 19:43
産経新聞