三菱UFJ銀行は全国の支店の過半数で、口座開設などに応じる対面窓口を省くなど簡素化する方針を固めた。
2023年度末までに、テレビ電話での手続き受け付けや資産運用の相談などに特化する。
コロナ禍で来店客が減っており、コスト削減に向け店舗改革を加速させる必要があると判断した。

三菱UFJは、17年度末時点で515店あった従来型店舗のうち、200店を23年度末までに削減することを決めている。
従来型では対面窓口を設け、個人の顧客や法人営業に対応していたが、維持コストが課題となっていた。

このため、残り315店のうち過半数の160店を簡素化する。
窓口のかわりにテレビ電話を置いて、口座開設や住所変更などに応じる店を設けるほか、個人の資産運用相談に限って応じるタイプも増やす。
こうした店舗はすでに5か所で実験的に展開している。

テレビ電話と資産運用相談を組み合わせた店も誕生する見通しだ。
資産運用相談では、これまで午後3時までだった営業時間を午後6時までに延長し、顧客の利便性に配慮する。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210515-OYT1T50307/